カウンセラーとの関係で再現されるパターン
カウンセラーとの関係で再現されるパターン
カウンセリングを受け始めた——それは、あなたの回復にとって大きな一歩だ。勇気のいる決断だったと思う。
でも、注意してほしいことがある。回復の場であるはずのカウンセリングで、かつての支配関係と同じパターンが再現されることがある。これは決して珍しいことではない——だからこそ、知っておく必要がある。
再現されうる三つのパターン
ひとつめ。カウンセラーへの過度な依存。これは回復の過程でほぼ誰もが経験する自然な反応だ。長い間、誰にも頼れなかったあなたは——ようやく話を聞いてくれるプロに出会い、大きな安心感を得る。それは自然なことだ。でも、その安心感が「この人なしでは生きていけない」という依存に変わるとき——それは過去の支配関係の再現になる。
ふたつめ。カウンセラーの言葉を絶対視してしまう。「専門家が言うのだから正しい」——そう思い込むと、自分の感覚を再び脇に追いやってしまう。カウンセラーはあなたの人生の専門家ではない。カウンセラーの役割は、あなたが自分の答えを見つけるのを「伴走」することであり、「代わりに決める」ことではない。あなた自身の人生の専門家は——常に、あなた自身だ。この区別を知っているだけで、あなたは不健全な依存を避けられるだろう。
みっつめ。相性の悪いカウンセラーに当たったとき、それを「自分のせい」だと思ってしまう。「このカウンセラーとうまく話せないのは、私に問題があるからだ」——それは、かつての支配関係で刷り込まれた思考パターンそのものだ。
良いカウンセラーを見極める
良いカウンセラーは、あなたに「正解」を与えない。あなたが自分で答えを見つけるのを、静かに支える。あなたの「ノー」を受け入れる。あなたのペースを尊重する。そして——あなたの自立を、心から願っている。
もし今のカウンセラーに違和感を感じたら——それは「あなたの問題」ではない可能性が高い。カウンセラーを変えることは、「治療を放棄すること」ではない——「自分に合った支援を選ぶこと」だ。あなたはもう、誰かに「ノー」を言う権利を持っている。たとえ相手が専門家であっても——あなたの感覚を無視する人に、あなたの回復を委ねる必要はない。良いカウンセラーは、あなたが去る自由も尊重する。なぜなら、本当の回復とは「依存からの解放」であり、新しい依存先を作ることではないからだ。カウンセリングはサービスであり、あなたはその利用者である。利用者には選ぶ権利があり、合わなければ変える自由がある。回復のために最も大切なのは、あなたが安心して話せる相手を見つけること——相手の肩書きではない。
ここまで読んで、心当たりがありすぎて胸が痛んだかもしれない。でも——その痛みこそが、あなたがまだ感じる力を持っている証拠だ。感じなくなった人は、もう手遅れだからだ。あなたは違う。あなたはまだ、感じ、気づき、そして変われる。
今日からできること
あなたはおかしくない。回復の場でつまずくことは、決して「後退」ではない。むしろ——パターンに気づけるようになったこと自体が、あなたの成長の証だ。
① カウンセリングの後に、自分の感情を一行だけメモする。「今日は話せて楽になった」「今日はなぜか疲れた」——その積み重ねが、あなたの判断材料になる。
② カウンセラーに「ノー」を言ってみる。「その質問にはまだ答えたくない」——その一言への反応が、良いカウンセラーかどうかの試金石だ。
③ もし違和感が続くなら——別のカウンセラーを探すことを、ためらわないでほしい。セカンドオピニオンは、医療の世界では当然の権利だ。あなたの心の健康は、誰かの都合よりも優先されるべきものだから。
あなたがここで学んだことは、一朝一夕では身につかないかもしれない。でも——気づくこと、選ぶこと、そして自分の足で立つこと。そのすべては、あなたがすでに始めている旅の一部だ。焦らなくていい。一歩ずつ、あなたのペースで進めばいい。
次は R9「新しい趣味·生きがいを見つける」で、これからの人生を豊かにする旅を続ける。