なぜ離れられないのか——トラウマボンドの正体

離れたいのに、離れられない。——その理由は、あなたが「悪い」からじゃない。

それはトラウマボンド——支配と依存の複雑な絆だ。

トラウマボンド——なぜ離れられないのか?

① 彼と別れた後、あなたは「彼が心配」になる?

よく考えてほしい。

彼と別れた後、あなたはどうなるだろうか。

たぶん、あなたは「彼が困っている」と心配になるだろう.

「もう一度助けてあげなきゃ」——そう思うだろう.

それが、トラウマボンドの正体だ.

② 彼が「困っている」と聞くと、あなたは助けに行く?

思い出してほしい.

彼から「困っている」という連络が来た時、あなたはどうするだろうか.

たぶん、あなたは助けに行くだろう.

「別れたのに、どうしてまた…」——そう思いながらも、あなたは彼を助けずにはいられない.

それが、トラウマボンドの罠だ.

③ 彼との関係が「毒々しい」とわかっていても、手放せない?

ここが最も恐ろしい問いだ.

彼との関係が「毒々しい」とわかっていても、あなたは手放せないだろう.

「でも、彼がいなかったら…」——そう思うだろう.

それが、トラウマボンドの力だ.

トラウマボンドのメカニズム——「救済者」になることで自分を価値付ける

ここで、深層メカニズムを理解してほしい.

トラウマボンド = 共依存の一種.

彼を「救う」ことが、あなたの存在意義になる.

彼が「困っている」= あなたが「必要とされている」.

だから、あなたは彼を手放せない.

事例:彼が「自殺」をほのめかす時

よくある事例だ.

彼が「もう限界だ…」「自殺するかも…」とほのめかした時、あなたはどうするだろうか.

たぶん、あなたは慌てて彼の元に駆けつけるだろう.

それが、彼の操縦の手口だ.

「自殺」という言葉で、あなたを「救済者」に仕立て上げる.

そうして、あなたはまた彼に縛り付けられる.

簡単な自検——3つの問い

ここで、自分自身をチェックしてほしい.

Q1: 彼と別れた後、あなたは「彼が心配」になるだろうか?

思い出してほしい.

彼と別れた後、あなたが「彼が困っている」と心配になったことはあるだろうか.

あるなら、それはトラウマボンドのサインだ.

Q2: 彼が「困っている」と聞くと、あなたは助けに行くだろうか?

よく考えてほしい.

彼から「困っている」という連络が来た時、あなたが助けに行ったことはあるだろうか.

あるなら、それはトラウマボンドの罠だ.

Q3: 彼との関係が「毒々しい」とわかっていても、手放せないだろうか?

ここが最も重要な問いだ.

彼との関係が「毒々しい」とわかっていても、あなたが手放せないなら——.

それは、トラウマボンドの力だ.

あなたはおかしくない

最後に、はっきり言わせてほしい.

あなたはおかしくない.

離れられないのは、あなたが「悪い」からじゃない.

トラウマボンド——その絆の力だ.

あなたは、ただ彼を救いたいと思っているだけだ.

それは、あなたの優しさだ.

でも、それは愛じゃない.

それは、依存だ.

今日からできること——まずは「気づく」ことから

① 次に「彼を助けなきゃ」と思った時——「それは私の役割じゃない」と心の中で言う

「彼を助ける」ことを恐れずに、一度だけ「助けを求める」練習だ.

言えなかったとしてもOKだ.

「言おうとした」そのことが、既に「進歩」だ.

② 「迷惑をかけること」と、「助けを求めること」は、違うことを心に留めておく

「迷惑をかける」= 相手に不利益を与えること.

「助けを求める」= 自分の限界を認めて、誰かに頼ること.

この二つは、全く違う.

③ あなたには「助けを求める権利」があることを、心に刻む

日本社会では、「助けを求める」ことは「弱さ」だと思われがちだ.

でも、それはだ.

「助けを求める」ことは、「自分を大切にする」ことだ.

もし誰にも言えない状況なら——まずは DV相談ナビ(#8008) に匿名で相談できる.

あなたには、助けを求める権利がある.

次は U5「彼らの怒りの正体」で、彼らの怒りがどこから来るかを理解する.

記事の内容によって生じたいかなる結果についても、執筆者は責任を負いません。